Prisoner of Love




「優梨の手が震えていた?」




あの強い優梨が、人が亡くなったからって怖がるとは思えない。


現に、直後には平気な顔をして菜々を慰めていた。


震えるほど怖がっていたとは、信じがたい。




「あと、飲み物買いに出る時ですけど、あたしも一緒に行くよって言ったんです。
事件があったばかりだし、何が起こるか分からないから。

でも、すぐ戻るから大丈夫って言って、1人で行ったんです」