「知ってるよ。
でも黙認してる。
何があっても別れたくないんだって」
「そっか……」
それは、どういう気持ちなんだろう。
なぜ浮気を知ったのかも気になった。
だけど、それを優梨に聞いても仕方なかった。
「じゃあ、次はアリバイだね。
事件当時のこと教えて」
「アリバイかぁ。
おばさんの時は会場にいたし、食事を取る為に近くを通ったし。
おじさんの時は、朝まで菜々といた。
あっ、途中飲み物買いに出たから、お互い1人になった。
30~40分かな?
あとは麻衣の時は、真奈姉も知っての通り、アリバイないよね」


