それだけで全てが決まる訳じゃない。 だけど、1つのヒントにはなるだろう。 ただ、それだけだった。 健二と入れ代わりで優梨が来た。 すれ違った2人だけど、目も合わせず言葉も交わさない。 本当に付き合っていたのかと、疑いたくなる。 「私らも聞くんだね。 まぁ、容疑者に違いはないもんね。 それで真奈姉、私は何を答えればいい?」 椅子に座るなり、優梨から話しかけた。