また震え出す彩。


目の前で起きたんだ。

怖いはずだ。




「ビタミン剤が毒に変わってたのか。
いつも食事前に飲むの?」




真奈の問いに、こくりと頷いた。




「犯人はそれを知っていたのかな?」



「じゃあやっぱり、彩ちゃんが怪しいじゃん!」




また寛子が口を出した。



確かに、この中で麻衣の友達は彩しかいない。


それ以外の人は、ビタミン剤を飲むことなんて知らないはず。