空も暗くなってきた頃、とある会社のオフィス。 1人の女性が、机の上の書類と格闘していた。 「きゃーっ、あと10分!? 間に合わないー!!」 周りに人がいるのも構わず大声を出している彼女は、木島菜々。 ここの事務員だ。 時計を気にしながら、仕事をしている。 時刻は、6時50分を差していた。 焦れば焦るほど、終わらない。 そう分かっていても、焦ってしまう。 今日は7時から約束をしていた為、早く仕事を終わらせる予定だった。