「大丈夫」


そう言って俺は彼女の手を取った。



横たわる死体とは裏腹に温かい彼女の手の感触。
なんて滑稽なのかって、笑いたくなった。

真っ赤に汚れた小型ナイフ
川に捨ててしまおう。


そうそれば絶対大丈夫って、
あのとき若かった俺達はなんの迷いもなく、また恐れもせず
目の前の濁ったどぶ川へとそのナイフを投げ捨てた。



それは、甘い憶測

なんて甘い憶測



逃げも隠れもせず
ただ"俺達"の純愛を貫き通した結果。


















15歳春
俺達は人を殺しました