社長の彼とあたしの最後の恋愛



――プップー…。



夜の街のネオンは、洸輝の家から良く見える。


だからか、最近はすっかり慣れてしまった。



「亜美、ちょっと考え過ぎよ」


泣きながら電話をかけたあたしを心配して、ちーちゃんが呼び出してくれた。



「だけど…」


カフェに入ったはいいけど、目の前の紅茶を飲む気にもなれない。