社長の彼とあたしの最後の恋愛



「ヤキモチ?」


「は?」


「ヤキモチなんでしょ?」



図星を突かれて、返す言葉もない。


黙ったままのあたしに、さらにバカにした様に言った。


「いいわね。のんきで」

「え?」


さっきから、何なのよ。
この女は…。


「社長が大変だって時に、のんきなのねって、言ってるの」


美由は明らかに、あたしを挑発している。