すごく、すごく会いたかったよ。 「あっ…」 扉から、帰国した人たちが、ぞくぞく出てくる。 カップルや、単身者や、女性同士のグループや…。 たくさんの人たちの中で、あたしはすぐに見つける事が出来た。 スーツをビシッと着こなし、スーツケースを引いて出て来た人。 それは、あたしがこの10ヶ月、夢に見るほど会いたかった人だ。 「洸輝!」