ロンドンからの飛行機は、もうとっくに着いてる。 「もうすぐよね。洸輝が出てくるのは」 ゲートの出口で、あたしはドキドキしながら待っていた。 海外出張から10ヶ月。 洸輝のプロジェクトは、大成功を収め、晴れて帰国する事になったのだった。 この10ヶ月、一度も会えず、電話も7回だけ。 最後の一ヶ月は、メールしかなくて…。