学生たちの新しい生活が始まる今日。


‥ねぇ、あんた達
入学初日にその格好はないんじゃないの?‥

‥うっせ!コレガ普通なんだよっ。

‥俺はこいつとは違って控えてる。タケルは、後でソウ先輩に懲らしめて貰えば大丈夫だ。

‥なら安心!

‥なんでだよっ。


彼女達の賑やかな声が家の前を通り過ぎた。


そのほかに、下から母の声がする
「もう、準備出来てる?」

その度にん〜、と返し
たまにため息をはく。
その度に上に居る小さな草食動物がぴくり反応する。

「‥はよ。」
小さいやつを撫でてやって抱き上げる。
窓を眠気覚ましに全開にして空気を吸い込む。

時刻はAM 8:12.
さっき登校していた子達は 余裕で遅刻を免れたのだろう。



ふあ、と欠伸した自分に吊られ 小さいやつも口を大きく開けた。