『ねーねー葵ちゃーん』





『え?』





『2人っきりになっちゃたね…』






へ…??



『はぁ…まぁ…』









『密室でそれに2人で…なんだかドキドキしない?』






はぁ?





『しません!これっぽっちも!!!!』





『え〜〜〜そんな冷たい事いわないでさぁー』







なに…この人…






しかもあたし…

腕、触られてるよ…!!




『あたし…用あるんで……あと…



近寄んないで!!!!!!!!』






ガチャン




何あの人…









信じられない…
あんなかわいい彼女がいるのに…






早くレン見つけて帰ろっ







レン?







不安がまた1つ私にのしかかってる









…………なん…で

なんで……








リコさんとレンが抱き合ってるの?









リコさんの一方的でも…








辛いよ…







レンには












あたしだけを見て欲しがった。







不安で。


不安で。



不安で。






どうにかしてよ…





レン…




私の目には溢れ出してくる水があって…









私はただその場に立ちすくんでいた







『葵……?』






レンと目が会って…





私はお店を抜け出して、




走って


走って……




どこまでも走った。


.