キッチンからとてもいい匂いがする。
あまーい蜂蜜の匂いだ。

同棲を始めて二年、パティシエの見習いとして有名店で働いている優は休日はいつも私の為にフレンチトーストを焼いてくれる。
三歳も年下だからか優は私に凄くつくしてくれて、いっぱいわがままを聞いてくれる
優しくて可愛い私の自慢の彼氏。
こんな私にはもったいないんじゃないかと思うくらい顔だって可愛い。
私が彼のお母さんだったら間違いなくジャニーズに入れてるんじゃないかとすら思う。

私はベットから起き上がり、エプロン姿の彼に後ろから抱きついた。
「おはよう」
甘ったるい私の朝。