その黒くて巨大な生物は意外にも柔らかい感触がした。 ソイツは異様な姿形をしていて黒い体にかなり目立つ紅い目をしていた。 だが瞳はなかった。 中身が無い空っぽな目。 冷たく暗い恐ろしい目。 そして手も足も無く、あるのは胴体だけ。 それは尾にいくにつれて細くなっている。 まるで蛇のよう。 空虚でむなしい生き物。 「さぁ連れてってくれ」 男はそう言い、その生き物はクォーと甲高い声を上げ動き出した。