そのまま希里は瞳を閉じた



わかっている


眠っているだけなのは


でもそれでも今はどうしても瞳を開けていてほしかった



あたしは狂ったように叫ぶ



それを大千や怜音、想多が宥める


そこであたしの記憶はプツリと途切れたんだ






次に目覚めた時あたしにはこの2年の記憶がなかった



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「で茉夜お前はこれからどうするんだ?」


『わからない…もちろんあたしは焔の総長でここにいなきゃいけない存在だ。だけど記憶を無くしている間にここと同じくらい大切な場所ができた。そこで無理なお願いなのは承知の事だってわかってるけど1つ提案。紫陽花を――――――。』



「やっぱり。茉夜なら言うと思ったよ。」



『じゃあいいの?』


「いいもなにも俺らの総長はお前だ。最後に決断するのはお前だよ。」



コイツ等はあたしをわかってる



2年しか一緒に居なかったけど


1年も離れたけど



それでもコイツ等はあたしの愛すべき仲間達だ