そして只今、見慣れた診察の前。


これから恐怖の診察が始まります。


ガラガラ…


扉をあけるとそこには案の定、ご立腹した様子の白衣姿の彼が…


あたしの人生終わったよ、きっと。


椅子に座らさられる。


「琉、俺仕事あるから、あとは頼んだ」


「あぁ。」


お兄ちゃんは帰っちゃった。


そして目の前からすごい鋭い視線を感じるのは気のせいだと、信じたい…。


「…また、具合悪いの隠そうとしたんだって?」


「…。」


聞いたこともない琉くんの低い声が響きわたる。

怖すぎて声もでないよ。