「龍駕。そこに座りなさい」


なんなんだ?


いきなり改まって


目の前には、お袋と親父


こんな時間に親父がいるのは珍しい


「なんだ?」


「あんたね、今高校行ってないでしょ?」


「おぅ」


…行ってないんじゃなくて、行けないんだけどな


正確に言うと


「でもね、高校くらいは卒業してほしいのよ。だから、高校行って?…手続きは済ましてあるから」



「はぁ!?」


「お前のためだ、龍駕。…ホラ、制服」


有無を言わさず手渡された紙袋


「…だりぃ」