僕が、ルミさんと一緒にすごして、一年は過ぎた。あんまり変わりはないんだけど、書斎に本がさらに増えて、小さい本棚が、三つ増えた。それに、僕の部屋の本棚はもう満帆だ。





「ルミさん、おはようございます。今日も寒いですね。」





僕が、リビングに行くと、ルミさんが朝ごはんの用意をしていた。ルミさんは、相変わらず元気だ。





「おはよう。まあ、まだ二月だからな……」





そう、今は二月。新年があけてまだちょっとしか経っていない。まだ、肌寒い毎日が続く。僕は、四月で五年生になる。それ以外変わったことは、あまり無い。





「ルミさん、今日は図書館休みですよね?新作を作ってるんですか?」





ルミさんは、図書館で働いている。そんでもって、図書館は週に一度の定休日がある。それに、ルミさんは日曜日は休みをとっている。





「まあな。締め切りが近くて困るよ……締め切りは、待ってくれないからな。」




ルミさんは、本も書いている。知る人ぞ知る、小説家だそうだ。前に、新人賞をとって、それから何回か賞をとっているらしい。あまり、ルミさんは教えてくれない。