「今日は特別だからね?」


「うんっ!」



愛斗の満面の笑顔には、私達皆の心が一瞬で癒される。


まるで小さな魔法使いだ。




この子の新しい父親になる人…


その人が現れた時、愛斗はどう思うのだろう。


そしてその人は、私が好きになる以前に愛斗のことを愛してくれる人じゃなければいけない。



愛斗が幸せになれるなら、私の気持ちなんか後回しで構わない。



何より一番大切なのは、


この子の笑顔をずっと守り続けていくことなのだから──。