ありのままの、あなたが欲しい。

でもショージさんは「お子さんもいるのに…」と、愛斗のことまで気遣ったことを言ってくれた。


それだけでこう思うのも単純だけど、やっぱり悪い人ではないんだろうな。



しかも、成り行きで知ってしまった年齢は、私と3つしか違わないらしい。


二十歳ぐらいの大学生かと思ってた私は少し…いや、結構驚いてしまった。


それと同時に、近い年齢だったことで不思議と親近感が湧いてきた。



顔を見合わせて笑うと、やっぱりどこか懐かしい感じがして…


随分と使われていなかった心の一部が、久しぶりにトクンと波打つようなくすぐったさを感じていた。