ありのままの、あなたが欲しい。

しまった……


俺の部屋は角部屋のうえ、今まではしばらく隣が空き部屋だったから、音にはあまり気を配ってなかったんだ。


そんないつも通りに騒いでたから、きっとさぞかし迷惑だったに違いない。



「すみません…!うるさかったですよね」


「いえ、その…ちょっとだけ…」



遠慮がちに肩をすくめて苦笑しながら言う彼女に、じわじわと罪悪感が募ってくる。


あぁ不覚だった…俺としたことが。



「本当にすみませんでした。お子さんもいるのに…」


「いえ、次から気をつけてくださればいいんですよ。
若い時は私もそうだったし」



再び笑顔が戻った彼女に少し安心したのもあって、その言葉に俺はぷっと吹き出してしまった。