ありのままの、あなたが欲しい。

「午後はダンスなのよね?」


「うん。ソウくんとミクちゃんと練習したからバッチリだよ~」



夏芽さんが渡したお茶をぐびっと飲み干して、マナトくんは満足げな笑顔を見せる。



「じゃあその前にトイレ行っとくか。俺にも場所教えて」


「いーよー。行こっ」


「夏芽さんご馳走さま。すっげー美味かった」



そう言ってマナトくんと立ち上がると、綺麗に空になった弁当箱を片付けながら、夏芽さんがにっこり微笑んだ。



「お母さんのゴハンおいしいでしょー!?」



二人でトイレに行った後、マナトくんが俺を見上げて言った。

俺も笑って頷く。