ありのままの、あなたが欲しい。

「夏芽のお母さんの両親も一昨年亡くなっちゃったし、でも誰も来ないのは可哀相だと思って今まであたし達が無理やりついていってたの。

でも今回はショージくんがいるんだから、あたし達が行くよりいいでしょ?」


「まぁ、俺はいいけど…」



夏芽さんはそれでいいんだろうか?


一人考えていると、ゆりあさんはおもむろに隣にある自販機で缶コーヒーを一本買い、再び俺の前に立つ。



「大丈夫。夏芽は遠慮して自分からは言わないかもしれないけど、きっとキミに来てほしいはずだよ」



「ん」と差し出されるコーヒーを受け取ると、彼女はにっこり微笑んだ。



「頼んだわよ、夏芽のこと」


「……はい」