ありのままの、あなたが欲しい。

「夏芽、変わったわよ。たぶんキミに逢ってから」


「……え?」


「秋さんが亡くなってから暗い顔ばっかりしてたけど、ショージくんとのこと話す時はすごく生き生きしてて…
よく笑うようになったし、表情が明るくなった。

だから思ったの。きっとその人が、夏芽が見付けた大切な人なんだなって」



──不意に、夏芽さんの言葉が頭の中に蘇ってきた。



“今の私にはもっと大事にしたいものが出来たの。
…ショージさんのおかげで”



夏芽さんが大事にしたいもの、それって──…


なんだか到底信じられない勝手な予想をして、俺は少し眉根を寄せる。