ありのままの、あなたが欲しい。

「すみません!私漢字に疎くって…!」


「い、いえ…よく言われるんで」



ぎこちない笑顔を返す俺。


確かに慣れてはいるが…

なんだかショックだ。



「しょーじ??」


……ん?


肩を落としていると、俺のスウェットが引っ張られているのに気付く。


下を向くと、黒目が大きいまん丸な目で俺を見上げながらズボンを引っ張っている男の子が。



「こら、引っ張っちゃダメ!ごめんなさい」


「あぁ、全然いいんですよ」



俺はしゃがんで男の子と目線を合わせる。


可愛いなー、なんでちっちゃい子ってこんなに愛らしいんだろ。