ありのままの、あなたが欲しい。

私の過去、全てを知った上で、ショージさんは私のことをどう想うのだろう。


軽蔑されるかもしれない。


そう考えると怖いけれど…
それも私への罰だと思って受け止めるしかない。


──覚悟は出来てる。




「……話、聞いてくれる?」



身体を離して、でもショージさんの服の裾を握ったまま見上げると、彼は少し微笑んで「もちろん」と言って頷いた。



「…上がって?」


「ん、ありがとう。…マナトくんは?」


「あなたが来るまで待ってるって言い張ってたけど寝ちゃったわ」


「あー…悪いことしたな」



ショージさんはそっと寝室の扉を開くと、その隙間から愛斗の寝顔を見て苦笑した。