ありのままの、あなたが欲しい。

亜優は更衣室に向かう俺の隣を歩きながら、ちらりと横目で俺の顔を見てくる。



「ホント真面目なんだから、東海林サンは。
……まぁそういうトコがいいんだけど」


「ん?何か言った?」


「んーん、なんでも。
あ、東海林サン今日ハイキング担当らしいよ〜」



事務所の前で止まった亜優は、そのまま更衣室へと歩みを進める俺の背中に言葉を投げ掛けた。



「……マジ?」


「うん、マジ。楽しんできてね〜お花見♪」


エンジェルスマイルを見せながら、亜優は軽く手を振って事務所の中へ消えていった。



「…今日は疲れるな……」


あの三人に振り回されるのを覚悟して、俺は一人呟いた。