ありのままの、あなたが欲しい。

──『二人じゃ食べ切れない』


……そうだ。


やっぱり藤咲さんとマナトくん、二人しかいないってことだ。



急に空気が変わったことに気付いたマナトくんは、固まる俺達を不思議そうに見上げる。


すると藤咲さんは俺に向き直り、困ったように笑ってみせた。



「…私、この子と二人で暮らしてるの」



予想していたことだったから驚きはしなかったが、何と言ったらいいのかわからず言葉に詰まった。


思わず目を伏せると、彼女が躊躇いがちに口を開く。



「だから…、もしよかったら食べに来て?」



思いもよらないお誘いに、俺は目を丸くして彼女を見た。