ありのままの、あなたが欲しい。

この夕暮れ時に会うことがよくある俺達は、どうやら帰宅する時間がだいたい同じらしい。


朝と同じく、仕事帰りに会うと一日の疲れが和らぐ気がするから不思議だ。



「ただいま。今日もいっぱい遊んだか?」


「うん!みどり先生と歌うたったりね~…」



マナトくんに目線を合わせて、今日一日の出来事の話を聞く。


なんだか自分が父親になったような気分だ。


そんな俺達の様子を微笑ましそうに眺める藤咲さんと目が合うと、心臓がトクンと波を打つ。



素裸で毛布に包まれているような、とても心地好い時間。


俺に足りないものは、まさにこんな“温もり”なんじゃないかと…

その時、ふと思った。