ありのままの、あなたが欲しい。

節操のない自分をなんとかしたいと思っていたけれど、実際気持ちが変化していくと戸惑ってしまう。


何故こうなったのか、自分でもわからないのだから。


ただ、一つ思い当たることがあるとすれば、それは──…




「あ、ショージさん!」



俺がどうしようもない男だと知っても変わらずに笑顔を向けてくれる、この美しい女(ひと)のせいだろうか。


この人に逢ってから、俺はどんどん変わっている気がする。



「お仕事ご苦労さま」


「ショージ、おかえり~!」



買い物袋を下げて、仲良く手を繋いでこちらへ向かってきた二人を見て、

部屋の鍵を開けようとしていた俺も自然と笑顔になっていた。