何も言わずに、龍はどこかへ行ってしまった。 「は~、スッキリした★」 「…彩紀ちゃん、凄いね」 「何が??」 「龍を黙らせる女の子、初めて見た」 あははッと笑いながら言う類。 「あ、ありがとう」 褒められているのかわからなかったけど、 一応、お礼を言っておいた。 「…風呂、いいよ」 唯斗…お風呂から出たのか… さすが、男の人。 早い。 「入ってくるね!!」 私は、笑顔でお風呂場に向かった。