「桜庭 彩紀です。高2です。よろしくお願いします!」
「よろしく~」
「………」
「…ハァ…」
「…ッチ…」
「…眠ぃ…」
いや…なんだこの空気!?
舌打ちされたし、ため息もつかれたし、
一人無言だし、眠いとか言ってるヤツいるし!!
一人だけ、茶髪の人が返してくれたけど!!
「じゃ…次いきます…」
田中さんもタジタジながら、
私の前の席の人を指さした。
茶髪に赤いメッシュの男。
私に舌打ちしたヤツ。
めんどくさそうに口を開く。
「赤城 龍…高2」
え…コイツ高2!?
目つき悪いし、大人っぽいから、大人かと思った。
顔は、そこらへんのモデルよりも、断然カッコいいけど…


