待つだけの恋は、終われない恋は、どちらも同じだった。 哀しみよりも強く、想いはまだ心に残っている。 忘れることなどできなかった。 今までも、これからも。 ならば待ち続けなければならない。 例えその日が二度と来なくても。 「大丈夫。大丈夫よ」 私は笑った。 泣かないためには笑うしかないことも、この三年で嫌というほどわかっていた。