雪はそれをスルーして、沖田にガンを飛ばす


沖「遅かったですね、待ちくたびれましたよ」


雪「ハッ、その減らず口上手いしか言えないようにしてやんよォ」


沖「不味かったら、三べん回ってワンと言って下さいね」


雪「旨かったら、パシりな」


二人の間に荒んだ真っ黒な空気が流れる


藤「…なぁ、雪。これ何作ったんだ?」


藤堂は顎を擦りながら雪に問う


視線の先には大皿に乗った大量の黄色い物


雪「スクランブルエッグだ」


雪は鼻で、フンッと笑うと得意気に言う


藤「すくらんぶるえっぐ?」


原「…って何だ?」




雪「死ねぇぇぇ!!」


――ドシャァア

雪は暴言を吐き、勢い良くかかと落としをくらわせた。原田に。


原「を゛ごぉぉおお!!」


雪「愚民が。スクランブルエッグ様と言え」


原「な…んで、俺…だけぇ、ぇ!?」


土「これ何で出来てんだ?」


土方はさっきの不機嫌は押し込め、雪に問いた