雪はふぅ、と一つ息を着くと


ぐしゃぐしゃと沖田の頭を撫でた


沖「な、何するんですか!!」


沖田は少し抵抗するが、雪は怪我をしているからか無理矢理退ける事はしない



雪「馬鹿だな。」

雪は相変わらずの無表情で言う


沖「手、退けて下さい!」





雪「ありがとう。………だろ?」



沖「…え……」


沖田は拍子抜けした表情になる


雪「私が勝手に飛び出したんだろ、お前が謝る必要はない。それに折角体張って守ったのに謝罪はないだろ。お礼だろ、お礼」


雪は呆れた様に言う


沖「でも……」



雪「私達は仲間だ。仲間ってのは守り守られる存在、当然の事をしたまでだ。」


雪はそう言うと沖田にニッと笑ってみせる


沖田は驚いた顔をした後、嬉しそうに微笑む




沖「――はいっ!!今度は私が雪を守ります♪…ありがとうございます」


沖田の返事を聞くと、雪はニヤリと笑って“お礼は甘味で手を打つ”と笑ったのだった。