チーンとなるエレベーター


数歩歩けば

「ついたよ」


と言われて素直に真理ちゃんは入っていく


私はあしが動かない…


「奏ちゃん?」


「わ、私…やっぱり…」


やっぱり駄目
これ以上は裏切れない


けど逃げられなくて


「もう…遅いよ」


捕まった

わたしにしか聞こえないトーンで囁く


ああ…
私はもう罠にかかったウサギだ

獲物は逃がさない
そんな口調の雄大さん


「さぁ…」


悪魔が囁けば…
自然と足が動いてしまった


パタン…

そして私は



捕まった