私が何かをしても、何かが変わるわけがない。


成果を上げて、健常者に胸を張れるようになったとしても、ただの自己満足にすぎない。


そう悟ったら、私は無意味以下の存在に成り下がるだけだ。


最近食べ物がろくに喉を通らないが、そんなこともどうでもよくなる。


そんな私はただただ時間を潰すように、理由もなく空ばかりを見つめていた。


その時、重い雲行きなど気にも止めず優雅に飛び去っていく一羽の鳥を目にした。


そっと無意識のうちに手を伸ばしたけれど、籠の中の私があの高みにいる鳥に届くわけもない。


私は自由な夢を見すぎたようだ……。