少し、本当に少しだけだよ?
少しだけだけど


夜也とのバイトが終わるのが悲しいって
思ってたあたしがいたから

その言葉にドキってしたのを覚えてる。


「じゃー、またな」

「うん」

「残りの夏休みはバイトはないから、
また学校でな?」



あたしはいつも家まで夜也に送ってもら
う、今日も送ってもらって

ばいばいをする。


なんだ、
夏休み中はもう会えないのか・・・あと
二週間あるんだけどな・・・

あたしは心の中でそう考えた。



ってあたしなに!?

夜也に会いたいみたいになってるの!?

会いたくないっ!!
別に会いたくなんてないしっ。



“ブーッブーッ”


「ひゃぁ!?」


あたしは動揺してたし、いきなり鳴った
あたしの携帯の着信音に悲鳴を上げた。


電話は鈴音からであたしはすぐに出た・・・。