「だから羅菜、俺とはこのイヤホンで
会話出来るから、状況教えて?」
「あっ、うん」
そうか、
これで今までよりは極秘で出来るって
感じになるのかな?
でもきっと最後には
バラすんだろうけど。
じゃなきゃ、
店員は気づかないよね。
ってか前に盗まれてたことに気づいて
ないんだもんね。
「じゃー、羅菜。俺行ってくるわ」
夜也は片手を上げて
歩きだそうとする。
確かに今は周りに誰もいないって映って
るけど
なんだか心細くなって
「よっ・・・
ナイト!!さっきはごめん・・・」
もしかしたら誰かに聞かれてるかと思って
ナイトで呼ぶ。
あたしの呼びかけに夜也は驚いてたけど
「しゃーない、許すよ」
って言ってくれた。


