「夜也、傍から見たらってどうして周り
は盗まれたって叫ぶの?」
「それは・・・・・・
俺もしらねっ。確かにそうだよなっ!!
親父は俺に極秘でやれっつーんだけど
さすがに腹立つ!!」
「そうなの・・・?」
えー?
お店側の人はじゃーとにかく入られたら
叫ぶの?
「まー、俺的には別に悪役でもいいん
だけどな」
「よくないでしょっ」
「いいんだよ、俺が返すのは店員が
気づかずに盗まれたもの。それを俺が
目立たせて返すんだ」
そのとき、納得した。
夜也があーやって人に見られながら
危険になるように自分でしてるのは
気づいてもらうためだったんだ。
「でも、ほんとに盗んだこともあるん
じゃない?」
あたしは
ニュースで盗まれたってのを聞いたこ
ととかあるし。
「もしかして新聞とかニュース?」


