「でも俺・・・」
「誰も文句のつけられないそれが桐谷
くんの生き方でしょ?
今更変える必要ないよ・・・」
今更変える方が絶対に難しいし、
狂いとかあると思うんだよね。
「羅菜、ありがと・・・」
「ううんっ、でもさ」
「ん?」
「大切な人には素顔の方がいいと思うよ?
あたしは人は素顔の方が断然可愛くて
かっこいいと思うから。
ってあーっ・・・あたしうるさいね・・・」
これはもしもあたしに偽の姿で来られた
って話で考えたんだけど
やっぱり悲しいし、
やってる方も辛くなっちゃうだろうし。
「羅菜・・・お前やっぱ最高っ。
お前には正体バラしてよかった!」
「きゃっ!?なに!?」
「んー?挨拶ー?」
「絶対今考えたでしょその理由っ」
いきなり、
あたしにがばっと抱きついてきた桐谷くん。
しかも
今すっごい目立ってるっ!!
マントが目立ってるっ。


