「まじムカつく・・・」

「ごめんって・・・」

「当たっててムカつくっつの・・・」

「え?」


桐谷くんはいつもとは違う笑顔でそう
言った。


「俺はいつも予備戦してるんだよ。
だってさ目立つこともねぇーから正体
もバレない」

「うん・・・」

「これが俺の現実。これは非現実的な
人生かな?」



どうしてそれをあたしに聞くんだろう
か・・・

桐谷くんが一番・・・


「あたし、桐谷くんに前に教室で同じ
ようなことはなしたよね?
そのときのまんまでいいんじゃない?

あたしはあの桐谷くんの考えが正しい
と思うよ」



桐谷くんは言ったよね、
現実とか非現実てきとかないって。


そうなんだってあたしも思った。