「いっつもそうっ!!!」
あたしは
思いっきり桐谷くんの頬を引っ張る。
「いててっ、なに!?」
「学校でもいっつも笑ってるじゃん。
いっつも仮面被って学校通ってるの!?」
あたしの言葉で、
桐谷くんかおちゃらけたような笑顔は
なくなった。
「だって、
笑ってる方が転校生としてのウケはいい
だろ?」
「怪盗してるときに、姿をわざと見せる
のもそうなんでしょ?ウケがいいから。
でも捕まってもいいだなんて思ったこと
ないんでしょ!?」
バカみたいだね、
勝手に事情とか読み取ろうとしてあたし。
しかも
説教までしてる・・・。
「ごっ、ごめん・・・なんか勝手にこん
なこと言って・・・」
「ムカつく・・・」
うっわー・・・
嫌われちゃったかな?
まー、
自分が悪いからしょうがないけど。


