でももうこいつは消えてていなかった
はず・・・


「まだ居たの!?」

「えー?俺はマジシャンじゃねぇーもん。
消えることは無理だから。

出来たとしても隠れるだけ」

「ダサいっ!!!」

「はぁ?」



だって、
怪盗って怪盗って・・・一瞬にして消える
もんじゃないの!?

ちょっと
カッコいいって思ってたあたしがバカ
だった。



「やっぱピエロだよっ」

「その意見本当に貴重。
ピエロってただのバカじゃん?
一緒にしないでほしいな~」


ほら、
バカな時点で一緒じゃんか・・・。

でも
あたしが思ったのはそこじゃない。


「でも、ピエロはみんなを笑わせるし。
俺は人を困らせるよ」

「だけど・・・誰にも素顔あかさない
ところとかミスするところとかピエロ
だよ」

「そんなん怪盗なんだから当然・・・」