「顔は見えなかったから分かんないけど
面白い怪盗さんなのっ」
「面白い・・・のかな?でもなんで
ナイト様?」
「えー!?知らないの!?」
「う、うん・・・・・・」
これはしてはいけない質問だったのかも
しれない。
あたしの応答に
鈴音はすごく大きな声を上げた。
知らないんだけど……。
「夜の帝王だからだよっ。あたし、
姿を見て分かったの。
昨日見たのがナイト様だって」
「ナイト…なるほどね。騎士って意味かと
思ったよ・・・。
姿ってなんか特徴あるの?」
「黒いマントはおってるの♪
走る姿も凛々しかったぁ!」
鈴音は昨日のナイト様ってのを思い
出してうっとりしてる。
ナイト様ってどうやら有名みたいだね。
確かに
今日新聞に載ってた気がするし。
だけど、
走って逃げてるとかダサくない?


