言われてることが正しかったから?
それとも・・・・・・
この瞳に強く見つめられたからだろう
か・・・。
悔しい、
誰にでも言ってることのくせに・・・・・・
それに
はまってしまってるようで。
「まー、羅菜は俺をいつも心の中で考えて
くれてるからいいけど」
「は!?考えてないしっ」
本音は確かに考えちゃってますけど、
恥ずかしくてそんなこと言えるかっ。
だから、
まさか桐谷くんに知られてるとは・・・
「えー?ファーストキスの相手なのに?」
あたしのあれが初めてのキスだって。
「なんでそれ知ってるの!?」
「だって羅菜呟いてたじゃん」
「・・・え?」
あたし、
呟いてたっけ?
でも確かに一人でなんか言ってたような
気はする。


