いきなり子供みたいな声出されても知る
わけないでしょっ。


だけどあたしは見てしまった
こいつが・・・

この怪盗がにやっと不気味に笑う所を。


「貰えないなら奪うまでだ…。
いや、奪っちゃうよ?」

「は!?本気でいやっ…んんっ!?」


重なり合う唇を離してほしくて
必死に彼を押すけど

びくともしなかった。


そして彼はそっとあたしの唇を離した。


「どう?コレが現実なんだ」

しかも
離してすぐにドヤ顔でそんなことを
ほざいた。


ふざけんじゃねぇーよっ!!
こっちは不本意でしょうがねーよっ。



「刑事さーんっ!!ここに怪盗ナイト
居ますよ!?」

「は!?ちょっ・・・っ」