もう、自分もどう答えていいか分かんない
っつの。


「じゃー、なにしに来たんですか?」

「よくぞ聞いてくださいましたっ!!」

「ちょっ、なんですか・・・」


いきなり、
塀から降りてあたしの手を握られた。

なっ、なに・・・?


あたしはふいに握られた手に目をやる。

あれ・・・?
これってもしかして・・・でもまさか・・・。



「お嬢さん」

「はい!?」

「今日は宝石ではなく、あなたの唇貰いに
参りました。頂けますか…?」

「あー・・・唇ですか・・・」


そっかこの怪盗さん今日はあたしの唇
奪いに来たわけね。


そっかそっか・・・


「はぁ!?頂けませんよっ!!」

「えー・・・」

「えーっじゃないっ!!!」