和んだ病室に入ってきたのは・・・


「親父じゃん」
「桐谷さん」


桐谷さんだった。

しかもなぜかあたしたちに頭を下げ
始めた。


「すまなかった!
2人を危険な事に巻き込んでしまって」

「そんなっ!」

「そうだよ、俺が好んでしたことだし」


夜也の言葉にあたしも強く頷いた。



「あたしの方が謝らなきゃいけないです!
明さんを目の前にして腰ぬけちゃって
止められなくて・・・・・・」

「いや、そんなことはないよ」


半泣きで言うあたしに
桐谷さんは優しい言葉をかけてくれた。


本当に申し訳ないよ。

結局は
夜也にだって大怪我さしちゃってるし。




「まー、だからこれからも俺らが
頑張って捕まえようぜ?」

「夜也っ、今度はどんな目に合うか
分からんぞ?」

「大丈夫だよ、羅菜が居れば」


夜也の優しい視線にあたしも笑顔で
返した。


「じゃあ・・・佐菜さんに聞いてこない
とだめだろう!病室にいるかな!?」