「そっか・・・」
「さっき夜也くんも目が覚めてるらしい
わよ?止めても行くんでしょう?
真上の階らしいわよ」
お母さんはあたしの体調が不安みたい
だけど
あたしの行動も分かってるようだ。
「あっそうだ」
「え?」
部屋を出る直前に思い出して
あたしは止まった。
ハテナを浮かべるお母さんにあたしは
「明さんが・・・悪かった!だって!!」
「ちょっと羅菜それって・・・」
お母さんは呼び止めたかったみたい
だけどあたしは
もう止まらなかった。
…………
「そんなんで許せってゆーの?
ばかねぇー・・・」
許せないけど、
許せないんだけど・・・
少し
幸せな気持ちになっていた。